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Case Crypto Heart Failure

Case12「健診異常,放置するべからず」

更新日:

初診日:2022年1月15日

Opensea作品ページ

現在の主治医

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初診担当医

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CASE HISTORY

65歳男性.

今年の健康診断で心拡大を指摘された.

特に体調が悪いということもなく,受診は面倒くさかったが,妻に促されしぶしぶ健診結果をもって近くのクリニックを受診した.

すると,心雑音が見つかり,専門病院へ紹介となった.

専門病院では心エコー検査を施行.重症の弁膜症であることを告げられた.

また,採血や心エコー検査の所見からは心不全となっていることもわかり,言われてみれば,半年ほど前から階段などで息が上がりやすくなったと感じていた.

※フィクションです.

Drぷー
弁膜症が重症でも,症状が目立たないこともあります.しかしそれは,放置をしてもいいといことではありません.

CASE SUMMURY

大動脈弁閉鎖不全症(重症):激流の流水模様

心臓の中には逆流防止の弁があり,弁の機能に異常がある状態を弁膜症と言います.

この症例は,大動脈弁という弁がうまく閉じなくなる「大動脈弁閉鎖不全症」という名前の弁膜症です.

しっかり弁が閉じないことで,血液が逆流してしまいます.

大動脈は,全身に血液を送り出す,全身で最も太い血管です.

大動脈弁にはとても大きな圧力がかかっており,弁がうまく閉じないと激しい逆流が生まれます.

激流の流水模様は,この激しい大動脈弁逆流を表現しています.

正常な心筋:和金

和金は,金魚すくいでも定番の品種であり,最もなじみのある金魚の品種です.

特に異常のない心筋を表現しています.

収縮力が軽度に低下:胡麻文様の満月

心臓はポンプの臓器です.

"ギュッと"縮こまる力(収縮力)は,心不全の予後や治療法に影響を与えます

胡麻文様には,健康長寿を祈る意味が込められています.

この症例は,少し収縮力が低下していますが,これから適切な治療を行うことで寿命を延ばせます

そんな長生きの祈りを胡麻文様の月が示しています.

Drぷー
今回は弁膜症の負荷によって心臓の収縮力が低下しています.すると,逆に心機能を改善させるためには...?

冠動脈(心臓の血管)に狭いところはない:綺麗に咲く梅の木

心臓を栄養する血管(冠動脈)に,狭い部分や閉塞している部分はありません.

梅の木が綺麗に咲いています.

洞調律(正常なリズム):晴天

心臓は,リズミカルに鼓動を打ちます.

規則正く適切な速度のリズムを打つのが,正常な心臓です.

洞調律とは,"洞結節"という心臓の発電所が指揮をする調律(リズム).

洞結節は,心臓公認の指揮者です.

洞結節が指示する洞調律は,正常なリズムということです.

Point

症状は目立たなかったが,重症の大動脈弁閉鎖不全症による心不全.

TREATMENT RECORD

(救急搬送中...)

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