私は医師をしていますが,専門の領域は循環器内科.
つまり,心臓が専門です.
今回,NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)アートを入り口として
「一般の方々に心不全を知ってもらおう」
をコンセプトに,メディカルイラストレーターのココハレさんとCrypto Heart Failureというプロジェクトを立ち上げました.
ココハレ
普段は心臓リハビリテーションの理学療法士として働くメディカルイラストレーター.解剖学的な心臓や冠動脈が好き. ≫ココハレのTwitter
このページでは,プロジェクトについて解説していきます.
Contents
心不全を知ろう【Crypto Heart Failure】
Crypto Heart Failureは,心不全を和風アートで表現したNFTです.
「心不全って,いったいどんな病気なの??」
多くの方が,"心不全"という病名を耳にしたことくらいはあると思います.
しかし,なんとなくフワフワしたイメージでとらえられていることがほとんどかと思います.
Crypto Heart Failure は,NFTアートを介して
心不全というありふれた疾患(Common disease)に興味関心を持ってもらうこと
を目標としたプロジェクトです.
NFTとは
NFTとはNon-Fungible Tokenの略.
日本語に訳すと「非代替性トークン」.
って言われても意味わかんないですよね...
簡単に言うと
「シリアルナンバーのついた唯一無二のデジタルデータ」
です.
心不全とは
一方で,心不全とは何か.
言葉のとおりなら,"心臓が不全(万全ではない)"状態のことです.
心臓は,全身に血液を送るポンプのような臓器です.
ゆえに,心不全とは
全身にうまく血液が循環させられていない状態のこと
を指します.
日本循環器学会(日本における心臓の病気の総元締め)が発表している,患者さん向けの心不全の説明は以下のようなものです.
- 心臓が悪いため
- 息切れやむくみが起こり
- だんだん悪くなって
- 生命を縮める病気
血液はうまく循環できないと渋滞します.
渋滞した血液は,むくみ(足のむくみなど)を作ります.
そして,肺がむくむこと(肺うっ血)で息切れなどの症状をきたします.
このような
心臓が悪いことによるむくみや息切れ
が心不全の特徴です.
また,「だんだん悪くなって生命を縮める」とあるように
徐々に進行していくこと
も心不全の特徴といえます.
心不全の多彩な表情をアートで表現
心不全にはいろいろな原因があります.
「お隣の○○さん,先日まで心不全で入院してたんだって!」
「あらでも意外に元気じゃない.心不全って風邪みたいなものなのね」
なんて,言われることがあります.
一方で
「向かいの△△さん,救急車で搬送されて,病院で亡くなったらしいわ.死因は心不全ですって.」
「あら,心不全って怖い病気ねぇ」
というように,突然命を奪う病気として恐れられることもあります.
この捉えられ方のギャップには
ひとえに「心不全」といっても,多彩な原因や重症度を持つ
ということが関与します.
CryptoHeartFailureは,この心臓が抱える多彩なトラブルを和風アートで表現します.
そして,いろいろな方に心不全に興味をもってもらうためのプロジェクトです.
以下は,Crypto Heart Failureの世界の表現の一部を紹介します.
心筋:金魚
心臓は筋肉のかたまりです.
握りこぶしほどのサイズから全身に血液を送り出すために,強力なパワーと持久力を持ちます.
この筋肉の性状に異常をきたすことは,心不全の原因となります.
Crypto Heart Failureの世界では,心臓の中を泳ぎ回る金魚が心筋の性状を表現します.
冠動脈:梅の木
心臓は全身に血液を送り届ける臓器です.
しかし,心臓自体も血液で栄養される臓器でもあります.
心臓を栄養する血管を,冠動脈といいます.
心臓の上に,冠(かんむり)のように被さる形状から,このように呼ばれています.
Crypto Heart Failureの世界では, 梅の木が冠動脈を表現します.
弁膜症:流水模様
心臓の血流は,逆流を防止する弁により,流れる方向やタイミングが制御されています.
この弁の機能が障害され,血液の流れに異常をきたすのが弁膜症です.
Crypto Heart Failureの世界では, 流水模様が弁膜症による血流障害を表現します.
なぜNFTなのか?
「アートで心不全を表現したいなら,通常のイラストとして広めればよくない?」
と思う方がいると思います.
なぜ,心不全アートをNFTとして発信する必要があったのか.
コレクション性⇒興味関心
唯一性のあるデータであるNFTには,「所持する」「集める」という考えが強くなります.
それは,これまで気にも留めなかったデジタルアートに強い関心を生むことにつながります.
心不全アートに対して
「わぁ,きれいだなぁ」「作り込まれているなぁ」
という,一瞬の感動で終わってしまうことを"よし"とはしません.
Crypto Heart Failureは,デジタルアートに愛着のような関心をもってもらい, 心不全に興味をもってもらうことを目的 としています.
その点で,NFTである必要がありました.
Crypto Heart Failureのユニークなサービス
一般的なNFTアートは
芸術性や希少性に価値を見出し,所有欲を満たしたりや投資的に運用すること
が購入理由となることが多いです.
Crypto Heart FailureのNFTは,これらの要素に加え,他のNFTにはないサービスを準備しています.
➀ストーリーに参加できる
Crypto Heart Failureの作品には,1つ1つ異なるストーリー(病歴)が設定されています.
そのストーリーの全貌は,初め公開されていません.
購入者が担当医として名を刻みながら,ウェブページ上で更新されていきます.
つまり,作品の真の姿は流通初期には見えておらず,コレクターの方々の購入・二次流通を通してストーリーを完成させていく作品となっています.
それによって,さまざまなタイプの心不全の治療ストーリーを体験することができます.
➁進行によって特典ノベルティをプレゼント
Crypto Heart Failureのストーリーの最初のゴールは,急性期治療の終了です.(例えば,心不全入院からの退院.)
3~5話程度のストーリーで急性期治療が終了し,一度完結しますが,そこまでの歴代所有者(3~5人)には,記念の限定ノベルティ作品をプレゼントします.
プロジェクトの進行によっては,追加のノベルティや追加ストーリーも検討していきます.
➂NFTを所持していることによる優待や配当
Crypto Heart Failureは,所持しているだけで優待やノベルティプレゼントを受けられるような企画をしています.
ノベルティプレゼントは,株式の配当のようなイメージで,年に2回の権利確定日(未定)に所持していることで,心不全に関連したアートを,限定ノベルティとして配布する予定です.
優待に関しては,追って考案していきます.
➃作品を手放す(売却する)ときにもノベルティをプレゼント
Crypto Heart Failureは,作品を手放す(売却する)ときにも限定のノベルティをプレゼントします.
これは,「二次販売でストーリーが展開していく」という特性に合わせたサービスです.
≫詳細はこちらのページを参照してください:「Crypto Heart Failure Medal collection」
➄歴代オーナー様の個々の活動を応援・PRします
Crypto Heart Failureの歴代オーナー様をPRさせていただきます.
このサービスは,一度でもCrypto Heart Failureを購入いただけると,半永久的に継続します.
≫詳細はこちらのページを参照してください:「Doctors PR Services」
Crypto Heart Failureの世界を見に行く
それでは,実際にCrypto Heart Failureの作品を見に行きましょう.
※すべての症例フィクションです.